ギンプとは
ギンプとは、装飾用の意匠糸やコードを用いて織り・編み・組みなどで作る、表面に立体感や模様を持たせた細幅のブレード状服飾資材です。
目次7項目
定義と概要
ギンプは、衣服や服飾小物、インテリア製品の縁・切替線などを飾るための細幅資材です。糸の太さ、撚り、配色、光沢、凹凸によって表情が変わり、平らなテープ状から丸みのあるコード状まで多様な形があります。
呼び方は製造方法だけを厳密に示すものではなく、装飾性のあるブレード類を指して使われることがあります。そのため、発注時には名称だけで判断せず、断面、幅、厚み、素材、伸縮性を確認することが重要です。
素材と構造
素材にはポリエステル、レーヨン、綿、ナイロン、金銀色の意匠糸などが用いられます。単一素材とは限らず、芯となる糸やコードに別の糸を巻くもの、複数の糸を組むものなど、素材と構造の組合せによって風合いと扱いやすさが異なります。
構造は織り、編み、組みのほか、これらを組み合わせたものがあります。表面にループや畝、コード状の盛り上がりを作ったタイプは装飾性が高い一方、引っ掛かりやすさや端部のほつれやすさを確認する必要があります。
- 織りのタイプは比較的平らに仕上がるものがあります。
- 編みのタイプは組織によって伸びやすさや柔らかさが変わります。
- 組みのタイプは丸みや厚みを出しやすく、コード状の意匠に用いられます。
幅と太さの見方
平らなギンプは、一般に仕上がり幅をミリメートルで確認します。端の波形やループを含む幅か、縫い付ける本体部分の幅かで見え方が変わるため、実物見本で確認すると安全です。
丸形や芯入りのタイプは、幅に加えて直径または厚みが重要です。縫い代に挟む場合、表面にたたき付ける場合など、取り付け方法によって必要な太さ、縫い目の位置、押さえ金の選定が異なります。
主な用途
ジャケット、ドレス、舞台衣装、民族調の衣服などでは、衿ぐり、前端、袖口、ポケット口、切替線の装飾に用いられます。無地の生地に線状のアクセントを加え、輪郭を強調する用途に適しています。
バッグ、帽子、靴小物、カーテン、クッションなどにも使われます。製品の屈曲や摩擦が大きい箇所では、ギンプ自体の強度だけでなく、縫い付け糸、縫い目の密度、端部の固定方法も含めて検討します。
選び方と取り扱いの注意
選定時は、見た目に加えて、取り付ける箇所の曲線へのなじみ、厚み、伸び、洗濯方法を確認します。曲線に沿わせる場合は、硬いものを無理に引っ張ると波打ちや浮きが生じることがあるため、試し縫いで縫い代や縫製条件を確認します。
裁断端は組織がほどけたり、芯糸が抜けたりする場合があります。ほつれ止めの可否を事前に確認し、端を縫い込む、折り込む、留め縫いをするなど、仕様に合った始末をします。熱で端を処理できるかは素材によって異なります。
洗濯による縮み、色落ち、光沢の変化、金銀色糸の変色は素材や加工に左右されます。本体生地と洗濯条件が異なる場合もあるため、量産前に組み合わせた状態で洗濯試験や摩擦試験を行うと安心です。
似ている用語との違い
ブレードは、細幅の組みひも・織物・編物を含む広い呼び方です。ギンプはその中でも、糸の凹凸やコード使いなどによる装飾性を特徴とするものとして扱われることが多い名称です。
パイピングは、コードを布で包み、縫い目や端に挟み込んで輪郭を出す始末または資材です。ギンプは表面に見せて縫い付ける装飾材として使われることが多く、パイピングとは取り付け方と役割が異なります。
フリンジは、端から糸や房が垂れる装飾です。ギンプにも房やループを含む意匠はありますが、一般にフリンジは垂れ下がる部分そのものを主な意匠とします。
よくある質問
ギンプとブレードは同じですか。
ブレードは細幅の装飾資材全般を指す広い名称で、ギンプはその一種として扱われることが多い用語です。ただし、流通上は両者の呼称が重なる場合があります。必要な形状、素材、幅、厚み、伸縮性を仕様書や見本で確認してください。
ギンプは家庭洗濯できますか。
洗濯できるかは使用繊維、芯材、染色、金銀色糸の有無、縫い付け先の生地によって異なります。洗濯可能な素材でも縮みや色移り、ほつれが起こることがあります。製品にする前に、生地と組み合わせた状態で洗濯確認を行うことが大切です。
ギンプを曲線部分にきれいに縫い付けるにはどうすればよいですか。
曲線のきつさに対して硬すぎるギンプは、引っ張らずに少しずつなじませて縫います。仮止めで浮きやねじれを確認し、必要に応じてカーブに適した細いタイプを選びます。厚みがある場合は、ファスナー押さえなどの使用も検討します。





