リジェネラティブ・オーガニックとは
リジェネラティブ・オーガニックとは、土壌の健全性、動物福祉、社会的公正を柱に、再生型の有機農業を評価する第三者認証です。
定義と認証の位置付け
リジェネラティブ・オーガニックは、農地や生産者を対象として、土壌を再生する農法、有機農業、動物福祉、労働環境などを総合的に扱う認証です。単に環境配慮をうたう素材名や、織り方・加工方法の名称ではありません。
認証名としてはリジェネラティブ・オーガニック・サーティファイドが用いられます。一方、リジェネラティブ農業は広く再生型農業の考え方や実践を指す一般語であり、必ずしも特定の第三者認証を取得していることを意味しません。
対象と基準の考え方
基準では、土壌の有機物や生物多様性を意識した管理、化学物質への依存を抑える有機的な栽培、家畜を扱う場合の福祉、生産者や労働者に関する公正さを重視します。原料によって適用範囲は異なります。
アパレルでは綿を指してリジェネラティブコットンと呼ぶ場合がありますが、この認証は綿だけを示す言葉ではありません。また、認証の有無だけでは、生地の目付、強度、染色堅牢度、風合いといった物性は判断できません。
- 土壌の健全性と再生を目指す管理
- 有機農業を前提とする考え方
- 家畜由来原料では動物福祉への配慮
- 生産者・労働者に関する社会的公正
生地仕入れと製品づくりでの確認事項
生地を仕入れる際は、原料段階の認証なのか、紡績・製織・染色を含む供給網を通じて認証原料として管理された生地なのかを確認します。混用率、対象ロット、原料の由来、追跡可能な書類の範囲を発注前にそろえることが重要です。
製品に認証原料を用いても、すべての部材や工程が認証対象とは限りません。表地、裏地、芯地、縫い糸、付属のどこまでを訴求対象にするかを仕様書で明確にし、生産段階で原料の取り違えがないよう管理します。
- 認証書の名義、有効期限、対象原料を確認します。
- 取引証明書などにより、購入ロットとの対応を確認します。
- 混用率と認証原料の割合を確認します。
- 生地の品質試験は認証確認とは別に実施します。
表示と類似用語との違い
下げ札、商品説明、広告などで認証名やロゴを使用する場合は、認証制度側の表示ルールと使用許諾を確認します。「認証綿を使用」などの表示は、証明できる対象範囲を超えない表現にします。認証書がない段階で、製品全体が認証済みであるように表示してはいけません。
オーガニックコットンは有機栽培された綿を指す素材・原料の表現です。GOTSは有機繊維製品と加工・社会的基準を扱う認証、OCSは有機含有量の確認に用いられる認証です。リジェネラティブ・オーガニックは、農場における土壌、動物福祉、社会面まで含めて評価する点に特徴があります。
よくある質問
リジェネラティブコットンは、すべてオーガニックコットンですか。
リジェネラティブコットンという呼称だけでは、有機認証の有無や認証制度を判断できません。リジェネラティブ・オーガニック認証に基づく綿であることを確認したい場合は、認証名、対象ロット、取引証明書を仕入先に確認します。
認証原料を使えば、完成品に認証ロゴを付けられますか。
原料の認証だけで完成品へのロゴ表示が認められるとは限りません。供給網での管理状況、認証対象となる製品の条件、混用率、表示承認の要否を確認し、認証制度の定める手順に従って使用します。
GOTSとリジェネラティブ・オーガニックは同じですか。
同じではありません。どちらも有機原料に関わりますが、GOTSは繊維製品の加工を含む基準であり、リジェネラティブ・オーガニックは農場での土壌、動物福祉、社会的公正を重視する認証です。必要な証明範囲に応じて確認します。





