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ApparelX Wikiファスナー用語集

難燃ファスナーとは

定義

難燃ファスナーとは、火炎に触れた際に燃え広がりにくいよう、テープや務歯などの材料・構造に配慮したファスナーです。

別名難燃ジッパーフレームリターダントファスナー
目次6項目
  1. 定義と概要
  2. 構造と部品
  3. 種類と仕様
  4. 主な用途
  5. 選び方と注意点
  6. よくある質問

定義と概要

難燃ファスナーは、火炎にさらされた場合に燃焼の拡大を抑えることを目的とするファスナーです。作業服、防護服、難燃性を求めるアウトドア用品などで、表地や裏地の性能に合わせて使用されます。

難燃は「まったく燃えない」ことを意味しません。ファスナー単体の難燃性と、製品全体としての防炎性・耐熱性は別に確認する必要があります。求められる試験条件や性能基準は、用途や納入先の仕様に従います。

構造と部品

ファスナーは、左右のファスナーテープ、かみ合う務歯、開閉するスライダー、端部を固定する上止・下止で構成されます。オープン仕様では、下端に左右を分離・結合する開具が付きます。

難燃ファスナーでは、特に面積の大きいテープの素材が重要です。務歯、スライダー、止めを含めた構成部品ごとに耐熱性や燃焼時の挙動が異なるため、外観が似た通常品へ安易に代替しないことが必要です。

種類と仕様

務歯にはコイル、樹脂成形、金属などの方式があり、難燃性の仕様も方式や部材によって異なります。務歯サイズは開閉の滑らかさ、強度、見た目、縫い代の取りやすさに関わるため、生地厚と用途に合わせて選びます。

仕様は、下端が閉じたクローズファスナー、裾から開くオープンファスナー、上下から開閉できる逆開ファスナーなどがあります。必要な開口長、着脱のしやすさ、修理性を踏まえ、スライダーの数や引手形状も指定します。

ファスナーの長さは一般に、上止から下止まで、オープン仕様では上止から開具上端までの務歯が連続する部分を基準に表示されます。テープ全長とは異なるため、仕様書では長さの基準と許容差を明記します。

  • 前開き・ポケットにはクローズファスナーを用いることが多いです。
  • 前開きや裾の開放が必要な上衣にはオープンファスナーを用います。
  • 上下から開ける必要がある長い開口部には逆開仕様を検討します。

主な用途

難燃性を求めるワーキングウエア、防護を目的とする衣類、熱源の近くで使用する装備品などに用いられます。衣料以外にも、用途によってはバッグやカバー類の開閉部に使われます。

採用時は、表地、縫い糸、芯地、面ファスナー、反射材など周辺資材との組み合わせを確認します。一部だけ難燃性の部材にしても、製品全体に必要な性能が得られるとは限りません。

選び方と注意点

選定では、要求される難燃性の基準、使用環境、務歯サイズ、長さ、開きの種類、色、洗濯やクリーニングの条件を確認します。製品に試験成績書や規格適合が求められる場合は、対象となるファスナー仕様と試験条件の一致を確認します。

縫製では、務歯に針が当たらない位置を保ち、左右のテープを均等に送って波打ちを防ぎます。厚地では段差でスライダーが動きにくくなることがあるため、見返しや持ち出しの重なりも含めて試作で開閉を確認します。

洗濯、乾燥、薬品への接触、高温処理は、テープの収縮、色変化、部品の変形、開閉性に影響する場合があります。量産前に製品状態で洗濯試験などを行い、洗濯表示と実際の取扱い条件を整合させます。

よくある質問

難燃ファスナーと防炎ファスナーは同じですか。

近い意味で使われることがありますが、難燃は燃え広がりにくい性質を指し、防炎は法令、試験方法、用途上の表示と結び付けて用いられる場合があります。同義と判断せず、要求性能、対象部材、試験条件を仕様書や資料で確認することが重要です。

難燃ファスナーを付ければ、衣服全体が難燃製品になりますか。

なりません。衣服全体の性能は、表地、裏地、縫い糸、芯地、付属類、縫製仕様などを含めて評価されます。ファスナー単体の仕様だけでは製品としての難燃性能を保証できないため、完成品または規定された構成で確認します。

難燃ファスナーの長さはどこを測りますか。

一般的には、上止から下止までの務歯がかみ合う長さをファスナー長さとして扱います。オープン仕様は開具を含むかどうかなど、表示方法に違いがあり得ます。発注時には必要寸法の測定基準を仕入先と確認し、仕様書にも記載します。

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