本金メッキとは
本金メッキとは、主に金属ファスナーの務歯などに金によるめっきを施し、金色の光沢と装飾性を持たせた表面仕上げです。
目次5項目
定義と概要
本金メッキは、金属製のファスナーに用いられる表面仕上げの一つです。金色調の塗装やほかの金色めっきとは区別して、金を用いためっきであることを示す名称として使われます。光沢を生かし、衣類やバッグの付属として華やかさを加えます。
これはファスナー全体の構造や開閉方式を表す言葉ではなく、主に見える金属部分の仕上げを表す言葉です。そのため、コイルファスナーやビスロンファスナーなどの種類、オープンやクローズなどの仕様とは別に確認します。
構造と対象となる部品
ファスナーは、左右でかみ合う務歯、開閉させるスライダー、務歯を支えるファスナーテープ、上止と下止、開く仕様の場合の開具で構成されます。本金メッキの対象範囲は製品により異なり、務歯、スライダー、引手、止めなどの金属部品に施されます。
金属ファスナーでは務歯の色が見た目の印象を大きく左右します。ただし、スライダーや引手の色・仕上げが務歯と同一とは限りません。仕様書では、めっきを施す部品、引手の形状、テープ色まで分けて指定すると確認しやすくなります。
- 務歯は左右からかみ合って開閉部をつくる金属のエレメントです。
- スライダーは務歯をかみ合わせ、または分離させる可動部品です。
- 上止と下止はスライダーが端から抜けるのを防ぐ部品です。
種類と仕様の確認
本金メッキは表面仕上げの呼称であり、務歯サイズ、ファスナーの長さ、止めの形式、開き方を示しません。用途に合わせて、務歯サイズ、クローズファスナーかオープンファスナーか、逆開やダブルスライダーの要否を別途選定します。
ファスナーの長さは、一般に上止から下止まで、オープンファスナーでは上止から開具の上端までを基準に確認します。テープ全長とは異なる場合があるため、発注時は製品表示の長さ基準と必要な仕上がり寸法を照合します。
用途と選び方の注意点
本金メッキのファスナーは、見える位置にファスナーを使うジャケット、ドレス、バッグ、舞台衣装などで、金色の装飾性を生かしたい場合に用いられます。生地の色、ほかのボタン・バックル類の金属色、引手の意匠との統一を考えて選びます。
縫製では、務歯やスライダーにミシン針が当たらない位置を保ち、ファスナー押さえを使ってテープ部分を縫います。縫い込みによる開閉不良、左右テープの伸び差による波打ちを避けるため、本縫い前に仮止めして開閉を確認します。
洗濯やドライクリーニングへの適性は、めっきの種類、下地金属、使用条件、縫い付ける製品の洗濯表示によって異なります。強い摩擦、汗や洗剤の残留、湿気は外観変化の要因になり得るため、量産前に製品状態で洗濯試験や外観確認を行うことが重要です。
よくある質問
本金メッキと金色メッキは同じですか。
同じ意味で扱われるとは限りません。本金メッキは金を用いためっきを示す名称として使われる一方、金色メッキは金に見える色調全般を指す場合があります。外観だけで判断せず、指定書や仕入先の仕様で表面処理の名称と対象部品を確認します。
本金メッキのファスナーは家庭洗濯できますか。
家庭洗濯の可否は本金メッキという名称だけでは判断できません。ファスナーの仕様と衣類全体の素材・縫製仕様に従います。洗濯後の光沢、変色、開閉性は使用条件にも左右されるため、製品化する場合は実際の洗濯条件で事前確認します。





