水で消えるチャコペンとは
水で消えるチャコペンとは、布に縫製や裁断のための印を付け、水分を与えて線を消すことができるペン型の印付け用品です。
目次6項目
定義と概要
水で消えるチャコペンは、布地に合印、縫い線、ダーツ位置などを記すための筆記具です。一般に水性または水溶性のインクを用い、水を含ませた布で拭く、または水洗いをして印を落とします。
「チャコペン」は布用の印付けペン全般を指すことがあります。そのため、水で消えるタイプを選ぶ際は、消去方法が水であることを表示で確認します。
使い方
使用前には、裁断くずや仕上げ剤が付いていない共布の目立たない箇所に試し書きをします。線の見え方、にじみ、消え方を確認してから、必要な位置へ細く印を付けます。
印を消すときは、清潔な布や綿棒に水を含ませ、線の周囲まで均一に湿らせてから乾かします。部分的に強くこすると輪ジミになることがあるため、素材に応じて扱います。
縫製工程では、印が必要な間は水に触れないよう管理します。縫製後は、検品前に印残りがないかを確認し、必要に応じて製品の取扱いに適した方法で除去します。
- 濃色生地には見やすいインク色を選びます。
- 起毛、パイル、凹凸のある生地では、表面を強くこすらず試験します。
- 雨や水分がかかる工程では、消去前の印が薄くなる可能性に注意します。
種類と選び方
ペン先には、細い線を引きやすい細字タイプと、広い範囲の印付けに向く太字タイプがあります。パターンの細かな合印やボタン位置には細字、仮のガイド線には用途に応じた太さを選びます。
印を水で消す基本タイプのほか、水を付けずに印の一部を消すための消去用ペンが用意されることもあります。消去用ペンは、修正したい箇所を限定して処理したい場合に使います。
生地の色、組成、表面加工、染色の状態によって、インクの見え方や残りやすさは異なります。淡色、濃色、柄物それぞれで、十分に目立ち、かつ除去できる色を選ぶことが重要です。
手入れと安全上の注意
キャップを確実に閉め、ペン先を乾燥させないよう保管します。長期間使用しない場合や線がかすれる場合は、製品ごとの取扱説明に従います。インクの補充可否も製品により異なります。
水で消えることを確認せずに本番生地へ使用すると、インクが残る、にじむ、色が変化するおそれがあります。撥水加工生地、コーティング生地、シルク、ウール、革や合成皮革などは、特に事前試験が必要です。
肌や目にインクが付いた場合は、水で洗い流します。用途外に使用せず、乳幼児の手の届かない場所に保管します。完成品に印を残さないため、量産前には生地ごとの消去確認を工程に組み込みます。
似ている用語との違い
チャコは、粉状または固形のチョークで布に印を付ける道具です。水で消えるチャコペンは液状インクで線を引くため、細かな記号や曲線を書きやすい一方、インク残りの確認が必要です。
複写紙とルレットは、紙を介して印を転写する組み合わせです。水で消えるチャコペンは紙を挟まず直接書けますが、表裏両面へ同時に印を移す用途には複写紙が適します。
自然に時間が経つと消えるタイプのチャコペンは、水で消えるタイプとは消去の仕組みが異なります。作業時間、保管条件、必要な印の持続性に合わせて区別して使用します。





