リードタイムとは
リードタイムとは、生地を発注してから出荷または納品されるまでに必要となる期間をいい、生産計画や納期管理の基準となる取引用語です。
定義と範囲
リードタイムは、発注を受けてから製品を用意し、出荷または納品するまでの所要期間です。生地取引では在庫品の出荷準備期間を指す場合と、織り・編み、染色、整理加工などを含む受注生産の期間を指す場合があります。
同じ「納期」でも、リードタイムは必要な日数・期間そのものを示し、納期は納品すべき特定の日付を示すことが一般的です。見積りや発注時には、どの時点からどの時点までを数えるかを明確にします。
生地取引で使う場面
生地では、量産用の原反を確保する場面、別注色を染める場面、柄をプリントする場面、加工を追加する場面などで確認します。反物の在庫状況、発注数量、色数、加工内容、工場の稼働状況によって期間は変わります。
受注生産品では、最小ロットを満たすことが生産開始の条件になる場合があります。カタログ上でも、一定数量以上の受注生産について、リードタイムを一か月以上または九十日以上と案内する例があり、即納品とは区別して計画する必要があります。
確認するポイント
確認時は「発注日から出荷日まで」なのか、「発注日から自社への着荷日まで」なのかを分けます。海外生産や物流を伴う場合は、輸送、通関、国内配送に要する期間も別途確認すると、縫製開始日との行き違いを抑えられます。
回答された期間が暦日か営業日か、色見本やラボディップの承認期間を含むか、検反や補修、分納の可否を確認します。量産前の承認が遅れると、提示された期間より出荷が後ろ倒しになることがあります。
- 在庫数量と引当の可否
- 発注数量、色数、反数と最小ロット
- 生機からの生産か、染め・加工のみか
- 出荷予定日、納品予定日、分納の可否
- 追加加工、柄合わせ、検反の有無
発注時の注意点
リードタイムは固定の保証日数ではなく、発注時点の条件に基づく見込みとして扱われることがあります。繁忙期、原料や生機の手配、染色加工の混雑、承認の差し戻しなどにより変動するため、販売開始日や縫製投入日に余裕を持たせます。
発注書には品番、色番、数量、希望納期、分納の可否を記載し、相手先からの回答を記録します。サンプル用と量産用で数量や仕様が異なる場合は、それぞれのリードタイムを確認し、口頭だけで判断しないことが重要です。
よくある質問
生地のリードタイムは何日くらいですか。
在庫品か受注生産品か、数量、色数、加工内容、工場の稼働状況で大きく異なるため、一律には決まりません。受注生産では一か月以上や九十日以上とされる例もあります。希望納期だけでなく、出荷予定日と着荷予定日を個別に確認してください。
リードタイムと納期は同じ意味ですか。
関連する用語ですが、通常は区別します。リードタイムは発注から出荷または納品までに必要な期間であり、納期は何月何日までに納めるという日付です。認識をそろえるため、起算日と完了地点を発注先と合意しておくことが必要です。
リードタイムを短くするにはどうすればよいですか。
在庫品を選ぶ、色や加工を標準仕様にする、早い段階で数量を確定する方法があります。ただし、在庫の引当可否や生産枠は変動します。納期短縮を依頼する際は、希望出荷日、必要数量、分納の可否を示し、対応可能か確認します。





