洋白とは
洋白とは、銅・亜鉛・ニッケルを主成分とする銀白色の合金で、主に金属ファスナーの務歯などに用いられる素材です。
定義と概要
洋白は、銅をベースに亜鉛とニッケルを加えた合金です。銀に似た明るい色調を持ちますが、銀そのものではありません。ファスナー分野では、金属ファスナーの務歯に使われる素材名として扱われます。
名称に「白」が付きますが、白色の樹脂製ファスナーを指す言葉ではありません。また、ニッケルを含むことと、表面にニッケルメッキを施した部品であることも区別して確認します。
構造と部品
金属ファスナーは、左右のファスナーテープに並ぶ務歯、務歯をかみ合わせるスライダー、端部を固定する上止・下止などで構成されます。洋白は主として務歯の材料を表し、テープや引手、スライダーまで同一素材とは限りません。
オープンファスナーでは、下端に開具が付きます。クローズファスナーでは下止が下端を留めます。洋白務歯のファスナーを指定する際も、開具や止めの仕様、スライダーの形状・表面処理は別項目として決定します。
- 務歯:左右がかみ合って開閉するエレメントです。
- スライダー:務歯を開閉させる可動部品です。
- 上止・下止:スライダーの抜けを防ぎ、端部を留める部品です。
- ファスナーテープ:務歯を保持し、製品に縫い付ける布テープです。
種類と仕様
洋白はファスナーの形式ではなく、務歯の素材に関する呼称です。そのため、選定時には洋白であることに加え、務歯サイズ、テープ色、スライダー、長さ、止めの仕様を組み合わせて指定します。務歯サイズは見た目の粗さ、開閉感、用途に影響します。
開き方には、両端が止まるクローズ、下から開くオープン、二つのスライダーで開閉する逆開などがあります。同じ洋白務歯でも、対応する仕様は製品ごとに異なるため、用途とパターンに合わせて確認が必要です。
主な用途
洋白務歯のファスナーは、金属らしい質感を見せたい衣料や服飾雑貨の開口部に用いられます。前開き、ポケット、袖口、パンツの前立てなど、デザインと必要な開閉機能に応じて採用されます。
用途を決める際は、務歯の素材だけでなく、生地の厚み、製品の曲線、引張りがかかる位置、洗濯や加工の有無を考慮します。硬さのある務歯が表面に響きやすい薄地では、縫い代や当て布を含めた仕様検討が重要です。
選び方と注意点
ファスナー長さは一般的に、上止から下止までの務歯がかみ合う有効部分で確認します。オープン仕様では開具を含む全長など、表示基準が異なる場合があるため、発注時は必要寸法の測定位置を仕様書で明確にします。
縫製では、務歯に針が当たらない位置に縫い線を設定し、左右のテープ幅と務歯の見え方をそろえます。製品洗い、薬品を用いる加工、汗や湿気への耐性は、洋白だけで一律に判断できません。テープ、スライダー、表面処理を含む完成品で事前試験を行います。
ニッケルを含む素材であるため、ニッケルに関する要求がある製品では、ニッケルフリー仕様や規制・販売先の基準への適合を個別に確認します。洋白とニッケルメッキ、真鍮務歯は、色調や構成素材が異なるため混同しないことが大切です。
よくある質問
洋白ファスナーとニッケルメッキのファスナーは同じですか?
同じではありません。洋白は主に務歯に用いる合金の素材名で、ニッケルメッキは部品表面に施す処理です。務歯の素材、スライダーなど各部品の素材、表面処理は別々に確認してください。
洋白務歯のファスナーの長さはどこを測りますか?
一般的なクローズファスナーでは、上止から下止までの務歯がかみ合う部分を長さとして扱います。ただし、オープン仕様や特殊な止めでは表示方法が異なることがあるため、仕様書と製品表示を確認します。
洋白はニッケルフリーですか?
洋白はニッケルを含む合金であるため、通常はニッケルフリーとは扱いません。ニッケルに関する要求のある製品では、構成部品ごとの素材と必要な試験・基準を確認したうえで選定します。





