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縮率とは

定義

縮率とは、生地や製品を洗濯・乾燥・熱処理などした後に、処理前の寸法に対してどの程度縮んだ、または伸びたかを割合で示す品質管理上の指標です。

別名収縮率 / 縮み / シュリンケージ / シュリンケージレート

定義と概要

縮率は、洗濯や乾燥などの処理によって生じる生地の寸法変化を確認するための指標です。一般に、処理前後の長さを比較し、経方向と緯方向、ニットではコース方向とウェール方向などに分けて扱います。

縮みだけでなく、処理後に寸法が大きくなる現象も寸法変化として管理します。生地の組成、織編組織、密度、仕上げ加工、染色方法、保管状態などにより、縮率の傾向は変わります。

特徴と製品への影響

縮率が大きい生地では、縫製後や着用・洗濯後に着丈、身幅、袖丈などが変化し、設計したサイズ感が損なわれることがあります。柄物では、縮み方の違いによって柄位置や柄合わせの見え方に影響する場合もあります。

天然繊維を含む生地や、組織にゆとりのあるニットは、洗濯時の吸水や力の作用で寸法が変化しやすい傾向があります。一方で、化学繊維であっても熱や加工条件によって変化するため、素材名だけで判断することはできません。

確認方法と生産時の扱い

生地を採用する際は、仕入先が示す縮率と、その試験条件を確認します。家庭洗濯、商業洗濯、乾燥機の使用など、想定する製品の取扱い方法と評価条件が異なると、比較結果も変わるため注意が必要です。

量産前には、実際に使用する生地で洗濯試験や縫製後の確認を行い、パターンに必要な縮み分を見込みます。とくに地の目に対して斜め方向へ裁断する部分、芯地や付属を併用する部分は、単独の生地試験とは異なる挙動を確認します。

  • 経方向・緯方向、または編地の各方向を分けて確認します。
  • 反物内やロット間でのばらつきも考慮します。
  • 裁断前の水通しや地直しを行う場合は、本生産と同じ条件で管理します。
  • 試験結果だけでなく、洗濯後のねじれ、波打ち、縫い目のつれも確認します。

選び方と取り扱いの注意点

縮率の許容範囲は、衣料の用途、サイズ設計、洗濯頻度、販売時に想定するケア方法によって異なります。シャツ、カットソー、ボトムなど洗濯機洗いを想定する製品では、寸法変化が着用感に及ぼす影響を事前に検討することが重要です。

防縮加工が施された生地でも、縮みを完全になくすものではありません。洗濯表示に従い、水温、洗い方、脱水、乾燥方法を管理します。高温乾燥や過度な熱は、生地によって収縮、変形、風合い変化を招くことがあります。

似ている用語との違い

縮率は寸法変化を割合で示す数値・指標であり、「縮み」は洗濯などの後に生地や製品が小さくなる現象そのものを指すことが多い表現です。収縮率は縮率とほぼ同じ意味で使われますが、取引先ごとに表記や算出方法を確認します。

防縮加工は、洗濯などによる縮みを抑えるための加工です。縮率が小さいことと、防縮加工が施されていることは同義ではありません。また、斜行は洗濯後などに編地や織地の目がねじれる現象で、単純な寸法の縮みとは区別して評価します。

よくある質問

縮率はどの方向で確認する必要がありますか?

織物では一般に経方向と緯方向を分けて確認します。編物ではコース方向とウェール方向など、組織に応じた方向別の確認が必要です。方向によって寸法変化に差が出るため、製品の着丈、身幅、袖幅など対応する部位に反映して判断します。

生地の縮率をそのままパターンに加算すればよいですか?

生地試験の数値を一律に加算するだけでは不十分な場合があります。裁断方向、芯地や付属の使用、縫製による伸び縮み、製品洗いの有無によって仕上がりは変わります。量産前に縫製サンプルを想定条件で洗い、実寸法を確認して調整します。

防縮加工の生地なら縮率確認は不要ですか?

不要にはなりません。防縮加工は寸法変化を抑えるための加工ですが、素材、組織、洗濯条件、乾燥条件によっては変化が生じます。表示された試験条件を確認し、製品で想定する洗濯方法や乾燥方法に合わせて、事前試験を行うことが重要です。

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