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製品洗いとは

定義

製品洗いとは、縫製して衣服の形に仕上げた後に洗浄や乾燥などを行い、風合いの変化や縮み、色落ちなどを製品段階で与える加工です。

別名製品洗浄 / ガーメントウォッシング / ガーメントウォッシュ

定義と工程上の位置づけ

製品洗いは、生地の段階ではなく、裁断・縫製を終えた衣服に対して行う後加工です。洗浄、水洗い、乾燥、必要に応じた柔軟処理などを組み合わせ、着古したような表情、やわらかさ、自然な縮みなどを製品ごとに付与します。

一般的な工程は、仕様確認、試作と洗い見本の作成、縫製、製品洗い、乾燥・仕上げ、検品です。洗い後に寸法や外観が変化するため、パターン、生地、縫製仕様、付属の選定を企画段階から連動させる必要があります。

得られる表情と素材への影響

製品洗いでは、素材や洗い方に応じて、風合いをやわらかくする、表面に自然な皺感を出す、縫い目や端部にあたりを出すといった表現ができます。デニム、綿織物、綿ニットなどで用いられることが多い一方、同じ処方でも素材構成や色によって仕上がりは異なります。

洗いによる収縮、ねじれ、色落ち、毛羽立ち、付属の傷みなどは、意匠効果であると同時に品質管理上の確認項目です。とくに異素材の組み合わせ、淡色品、プリント品、接着芯を使う部分は、外観変化や剥離の有無を事前に確認します。

進め方と仕様設定

発注時は、目指す風合いを言葉だけで伝えず、洗い見本や基準サンプルで共有することが重要です。洗浄方法、乾燥方法、色の濃淡、皺やあたりの許容範囲、寸法基準を定め、量産前に縫製仕様を含めた試作で評価します。

洗い後の寸法を製品寸法として管理する場合は、洗い前のパターンに縮み分を見込む必要があります。ただし、縮み方は地の目、部位、縫い方によって一様ではありません。着丈、身幅、股下などの管理箇所と測定方法を仕様書で明確にします。

  • 洗い見本は色、風合い、寸法、付属の状態を確認します。
  • 本生産と同じ素材ロット、縫製仕様、付属を用いて試作します。
  • 洗い後に必要な補修、プレス、検品の工程と判定基準を確認します。

発注と品質管理の注意点

製品洗いは加工条件だけでなく、製品の詰め方や処理量、素材ロットなどによっても仕上がりに差が生じることがあります。量産では、許容できる色差やあたり感の幅を事前に合意し、ロットごとの見本確認を行うと管理しやすくなります。

ボタン、ファスナー、スナップなどの付属は、洗いと乾燥によって傷、変色、塗装剥がれ、脱落が起きる場合があります。金属付属の腐食や生地への移染、縫い糸の色落ちも含め、製品としての耐久性と外観を確認します。

家庭洗濯での変化が想定される製品では、製品洗い後の状態だけでなく、表示どおりに洗濯した後の寸法変化、色移り、外観も評価します。洗濯表示は実際に採用する素材、付属、加工後の製品試験の結果を踏まえて設定します。

似ている用語との違い

製品染めは、縫製済みの製品を染める加工であり、製品洗いとは目的と処方が異なります。製品染めの後に洗いを組み合わせることもありますが、製品洗い自体は必ずしも染色を伴いません。

湯通しは、主に生地やパーツの縮みをあらかじめ落ち着かせるために行う処理です。これに対して製品洗いは、完成品に風合いや表情を与え、洗い後の製品寸法に仕上げることを目的とする点に違いがあります。

よくある質問

製品洗いをする場合、パターンは通常どおりでよいですか?

通常どおりとは限りません。製品洗い後の寸法を基準にする場合、素材と縫製仕様に応じた縮み分をパターンへ見込む必要があります。部位ごとに縮み方が異なるため、量産前に実際の仕様で洗い試験を行い、管理寸法を決定します。

製品洗いで色落ちや色移りは防げますか?

洗いによって余分な染料を落とせる場合はありますが、色落ちや色移りを完全に防げるとは限りません。濃色品や配色品は、洗い後の堅牢度だけでなく、湿潤時の接触による移染も確認します。洗濯時の注意は洗濯表示にも反映します。

製品洗いをする服で、付属を選ぶ際の注意点は何ですか?

洗浄、乾燥、薬剤との接触による変色、傷、脱落、腐食を確認することが大切です。とくに金属付属、塗装品、樹脂付属、接着部は製品状態で試験します。意匠だけで選ばず、加工後の外観と機能を基準に採否を判断します。

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